未分類

ペット化する日本人

朝、これで暮らしが変わるテレビというので、

これまでの私たちの身の回りにはなかった、
さまざまな新しいモノが開発、商品化され、

それらの商品が私たちの日常生活や、
世界を大きく変えて行くかもしれないとして、

自動ベッドメイキングしてくれるベッドや、

地震が来たら浮き上がる家や、

海の中の家や、

コンセントに電源コードを差さなくても
置くだけで充電できる机など、

最新の科学技術を駆使して開発され、
すでに2013年に登場するであるモノが
取り上げられていた。

その中で、「食」を変えるとして、

みそ汁などの朝食をすべて泡にする機械が
開発、発売されると紹介されていた。

すでに流動食しか食べられない人などに
応用されていたり、料理の飾りやアクセントとして、
食材を泡状にする試みがなされているらしいが、

”新しい”と称して主食として流行するかも
しれないと考えるとゾッとする。

多くの流行は、勝手に流行るものではなく、
企業が意図的に販売戦略を練って仕掛けるものだ。

例えば日本でも、すっかり定着した”クリスマス”は、

もともとキリストの誕生を祝う日だったものを、

アメリカのデパートが戦略として
「家族や恋人の日」というコンセプトに作り直し、
プレゼントを贈る習慣を根付かせたもの。

今や世界の12月25日を変えたと
いっても過言ではない。

今後、

インターネットや電子書籍の普及によって、
企業の強力な広告戦略が功を奏し、

情報は短期で拡散され、

”力のある企業や個人が作り出す新しい文明”が
次々と作られていくことだろう。

しかし、

その中には、人間の生活や、地球環境のために
望ましいものもあれば、

望ましくないものもあることを、
知っておかなければならない。

人気があるから、流行だから、

”いいね”ボタンが
たくさん押されているから、

芸能人が推薦しているから、

などといった理由だけで、
それらを良いと判断してしまうのは、
とても愚かで危険だ。

物事には、必ず両面がある。

例えば、

アスクルという、

”商品を注文すれば”明日来る”
という便利なサービスは、

快適さと同時に、

商品がすぐに届かなかった時には、
顧客の期待を一瞬にして”怒り”に変えてしまう
危険性をはらんでいる。

これまで、1週間以上待ってやっと届いた
恋文の返信は、

メールという便利なツールによって、

投げかけた想いに対する返信が
一瞬で来るという快感と同時に、

返信がすぐに来なかった時には、
これまで以上のイライラと不安を恋人にもたらす。

便利な環境、快適な環境に慣れすぎると、
その状態が崩れた時には、一気にストレス度が
増してしまうのだ。

昔に比べればはるかに進歩し、快適になった日本に、
なぜ今まで以上の病気や、ストレスや、自殺者や、
孤独死が蔓延しているのだろう。

誰だって、不便より、便利のほうがいい。

貧しいより、豊かなほうがいい。

しかし、便利さ、快適さは=豊さや健康さとは限らない。

私たち自身は便利に、快適になったと思っていても、
実はその便利さ、快適さが、私たちの心や体に
知らず知らずのうちに”病の種”を埋め込んでいる
こともある事実を、

もっと多くの人が知るべきだろう。

泡を食べる時代が来るかどうかは別としても、

すでに日本人の食生活は、戦前と比べれば
大きく変わった。

柔らかいご飯、柔らかいパン、肉、、、

一見カラダに優しそうだし、実際に美味しい。

しかし、噛まなくていい=カラダにやさしいは
ウソだ。

噛むという作業は、

私たちの脳に血流を促し、

唾液の分泌量を増やして歯垢の沈着を防ぎ、

ストレスを発散させて、精神を安定させる。

噛まなくなった現代人は、
あごが発達しておらず小さくて細い。

そのため、

歯がすべて生えそろうことが出来ず、抜歯して
強制する人が増えている。

睡眠時無呼吸症候群も急増している。

顎の筋肉も弱っているため、
顎関節症になりやすい。

さらに本来鼻ですべき呼吸を、
口でするため、

口内が乾燥しやすく、雑菌を取り入れやすく、

虫歯、歯槽膿漏、アトピーや喘息などのアレルギーや、
その他様々な病気になりやすい。

ちなみに、睡眠時無呼吸症候群は、
本来自然界にはない病気だが、

人間の”好み”によって人為的に作り出された
ブルドッグやパグ犬は、

あの潰された顎のために、
無呼吸症候群に悩まされている。

街中を歩けば、

微笑ましさと恐ろしさが同居した
光景を目にする。

ペットの服、ペットの乳母車、

これらは、本来の自然の動物から
野生を奪い、たくましさを奪い、

人間のケアなしには生きていけない
骨抜きのカラダにさせてしまう道具だ。

今時の犬は、

飼い主がソファーから立つと、
それを追いかけてソファーから飛び降り、
骨折してしまうという。

笑い事ではない、

今や人間がそうなり始めているのだ。

人間の食事が泡になる時代。

人間が噛まなくなる時代。

人間が歩かなくなる時代。

補食のために遠く移動するために、
長い時間を経て祖先達が獲得してきた
たくましく、力強い筋肉や骨は、

今やちょっと段差を登れば悲鳴をあげ、
ちょっと階段を踏み外せば骨折してしまう。

笑い事ではない。

何も考えずに流行に乗っていると、

企業の思惑に沿って、あなたの思考、環境、
生活習慣が大きく変化させられてしまう。

かつて私たち人間が、
野生の動物を捕まえてペット化したように、

影響力をもった人間が、
影響されやすい人間を次第に飼いならして
ペット化する時代がすでに始まっている。

笑い事ではない。

気がついた時に苦しむのは、他でもない
私たち自身だ。

目を見開いて現実を見よう。

21世紀以降、人間を滅ぼすのは、
天災や戦争ではない。

私たち人間を脅かす一番の敵は、

私たち自身の飽くなき欲望への探求。

便利で快適な文明への際限なき憧れ
なのかもしれない。

関連記事

  1. 牛と犬と貧乏と金持ち
  2. 決断力
  3. 会社を辞めたいなら
  4. 記憶に残る人
  5. 不平不満の人生
  6. 愛は努力
  7. 自信
  8. 仕事と私、どっちが大切なの?

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

“お悩み相談窓口"
“youtubeで動画を見る" “Facebookでシェアする" “ポッドキャストで音声を聴く"
“仏教で磨くリーダーの才覚
PAGE TOP