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価値

価値の話。

ある知的障害の学校の先生が、
生徒にお金の価値について教えました。

これは10円玉で、これが50円玉。
これは100円玉で、これは1000円札。

10円玉が5枚で50円。
50円玉が2枚で100円。

私たちにとっては当たり前のように
感じられるお金の種類や貨幣価値も、

知的障害の子達に教えようとすると
簡単にはいきません。

しかし、その子が社会に出て自分で
生活していくためには、

時間のこと、お金のことなど、最低限の
常識やルールを知っていなければなりません。

だから先生は、根気よく、繰り返し、繰り返し
あらゆる手を使って子ども達に必要なことを
教えます。

そして、テストの日。

先生は、A君の前に
10円玉と100円玉を並べて、

「どっちが価値が高いですか」
という質問をしたところ、

A君は10円玉を選んだのです。

誰でも間違えることはある。
質問の意図を取り間違えるのかもしれない。

先生は、もう一度聞きました、

「10円玉と100円玉、価値が高い方はどっち?」

A君はやっぱり迷うことなく10円玉を選びます。

先生はがっかりしました。

あんなに何度も教えたのに、
やっぱりA君には理解できないのだろうか。

やはりA君は、10円と100円の区別が
つかないほどの知的レベルなのだろうか。

選んだ10円玉を嬉しそうに握りしめる
A君の姿をため息まじりに見つめるうちに、

先生はふと、あることを思い出しました。

「ひょっとして、、、、」

先生は急いでA君に質問しました。

「A君、なんで100円より10円玉が
価値が高いと思ったの」と。

A君は言いました。

「だってお母さんとお話できるから」

「やっぱり、、、」

先生は安心しました。

A君は間違ってなんかいませんでした。

実はA君のご両親は離婚をしていて、
学校に預けられているA君は、

週末には必ず10円玉を大事そうに持って
学校の公衆電話でお母さんと話すのです。

A君には、100円のほうが、10円よりも
貨幣価値が高いことは分かっていました。

けれども、A君にとっては、
100円よりも、10円のほうが価値がある。

大好きなお母さんの声が聞ける
10円玉のほうがずっと価値があるのです。

この話は、いつ聞いた話だか忘れました。

話の詳細も定かではありませんが、
あるお坊さんから聞いた話です。

先日、仕事で横浜へ行きました。
横浜で、久しぶりに公衆電話を見かけました。

そして、この話を思い出しました。

価値とは何か。

○○円儲けたとか、

○○円企業とか、

金額の大きさ=価値が高いと思っていると、

「自分にとって本当の価値あるものは何か」
を見失ってしまいます。

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