一問一答

先入観や妄想を捨て、正しく社会と関わる心得

【相談者:19歳男性浪人生】こんにちは。現在自分は高校を卒業して2年間浪人して日本か海外か進学先を考えながら勉強している途中なのですが、将来が不安で様々な心身症を患ってしまいました。

自分は自閉症で小さな時は特別支援学校に通っており、中学からは普通校に通ってましたが、小学校高学年の時には平仮名も書けず中学2年生で筆算や小1の漢字をやっと学習したので、常に生きていけるかの不安に悩まされていました。幸い中3の頃からは発達障害特有の人間関係の支障は残りましたが知的の面では大きく改善し無事に全日制の高校に進学し3年間で卒業も出来ました。

(中略)

ただでさえ過労死やうつで自殺する人が溢れても自己責任や甘えで片付けられる世の中なので自分が発達障害などと言ったところで理解して貰えるとは思えません。
しかし最近は考えが変わり、やっと自分を肯定し理解してくれる彼女が出来ました。そのおかげで過去のトラウマなどは少しずつ回復していますが、新たな不安が生まれました。
自分1人で生きるならともかく、将来の家族を支える事を考えるとやはり今の時期に勉強をしたり色々な事を知って社会に出る為の訓練をしないと行けないと思っています。

しかし、自分はどうしても日本では生きていける気がしません。

戦時中は国の為に死ぬのが当然でそれに意を唱える人は非国民というレッテルを貼られ世間から強い圧力をかけられ、今の世の中では例え正しい事を言っていても世間との意見がずれていると圧力をかけられます。
死者が出るほどブラック企業が問題になっているにも関わらず、人命を無視し残業は当然だ!労基法は甘えだ!と暴言が吐く人が居るのが恐ろしくてたまりません。
自分は働きたくない訳ではないんです、その為なら勉強も訓練もします。

しかし仕事で死にたくありません、もちろん自分が仕事をしないと将来の家族を困らせる事になります、しかし自分が死んだり病気を患い倒れてしまうと、その期間の給料や医療費など帰って家族に心配と迷惑をかけてしまいます。
この様な当然の意見ですら甘えで片付けられられる日本での生活を続けているといつか自分は自殺に追い込まれるんではないかと思い怖くて仕方ありません。
正しいか正しくないかよりも、周りと合致する事が美徳とされる日本は今後も成長しない気がしていて、一か八か人生をかけて個性が認めらやすい海外に移住しようかと考えています。
こういう僕の考えはやはり甘いでしょうか?この様な考えでは何処の国でも生きていけないでしょうか?日本で生きていける努力をすべきでしょうか?それとも海外に移住という考えの方が賢いですか?

「社会の不条理」はいつの時代にもあった?

多くの方が「今の日本は生きづらい」と感じているのかもしれません。
今回の相談者さんも、日本の社会に嫌気がさし、外国へ行こうかと迷っています。

そんな「社会の不条理」を抱えている質問者さんですが、
それは今の日本に限ったことではないようです。

『仏教聖典』という本の中の一節を見てみましょう。

この宇宙の組み立てはどういうものであるか、
この宇宙は永遠のものであるか、やがてなくなるものであるか、
この宇宙は限りなく広いものであるか、それとも限りがあるものであるか、
社会の組み立てはどういうものであるか、この社会のどういう形が理想的なものであるか、
これらの問題がはっきり決まらないうちは、道を修めることはできないというならば、

だれも道を修め得ないうちに死が来るであろう。

「理想の形ではない」と社会の不条理を嘆く人は、
お釈迦様が生きた2500年前にもたくさんいたのです。

相談者さんは、決して甘くはありません。きわめて普通な考え方の持ち主です。
しかし世の中が不条理だからといって、ちゃんと生きることを放棄してはいけません。
このままでは、ちゃんと生きる前に寿命を迎えてしまう可能性があります。

自分の将来に向けてこれからどう生きていったらいいのか。
そう考えると大きなプレッシャーがつきまといます。不安に駆られるのも当然です。

しかし、より良く生きていくためには、そんな不安に飛び込んでいくことも必要です。
ぜひ社会に出てください。

不安と恐れを抱きつつも、第一歩を踏み出すことです。

 

将来の不安から抜け出す2つのステップ

 

大きな不安があるなかで、今どうすればいいのかが分からないことでしょう。
そんな状況から抜け出すために、ここでは2つのステップを紹介します。

 

1、生活習慣を整える

 

決まった時間に起床していますか?食事はちゃんと摂れていますか?
運動をして、自然に触れていますか?

もし社会に出るのであれば、規律ある生活ができなければいけません。
それができないのであれば、どんな社会であっても生きてはいけないでしょう。

生活習慣の乱れにより、さまざまな妄想が出てきます。
それによりまだ見ぬ世界の悪しき情報ばかりが入ってきます。
それにより自分が苦しめられてしまいます。
自分の心を整えるという意味でも、まずは生活習慣を見直すことが大切です。

 

2、語学を勉強する

 

英語でも、中国語でも、どんな言語でも構いません。
語学を勉強してみてください。
語学を勉強してみることで、自分の心が整理されるという相乗効果が得られます。
言い換えると、自分を外から見れるようになります。

自分の思考を客観的に置き換えることが、自分の心を整えることにつながります。
ぜひ、語学を勉強してみてください。

日本であっても外国であっても、生活をする準備が必要です。
この2つのステップを実践してみてください。
不安を切りひらく、良いきっかけになることでしょう。

 

あなたはどっち派の人間ですか?

 

おそらく相談者さんは、さまざまな情報により
日本の社会に対してブラックなイメージを持っていることでしょう。

日本では、自分の意見を押し殺して、同調する。
それに対して外国では、自由な価値観のもと、のびのびと意見できる。
そのような考え方をされているのかもしれません。
しかし、それは全くのデタラメです。

「自由に発想して、のびのびと意見を述べて、楽しく前向きに生きていこう」、
そのような社会に向かって励んでいる人は、日本にもたくさんいます。
逆に世界には、小さな子供たちが爆弾を持ち、戦争に駆り出されている国もあります。
「自分の小さな箱から出たかった」と日本に来た人もいます。

世の中には、自分のやることをムダだと言い、
社会の問題に対して嘆き続けている人がいます。
しかしそれと同時に、「なんとかそれを自分が解決できないか?」と考え、
頑張っている人もいます。

自分が生きていく場所が日本であるか、外国であるかは相談者さんの選択です。
しかしどこの国に行こうが、社会は「不条理に対して嘆く人」と
「自らで問題を解決していく人」のどちらかしかいないのです。

 

希望に向かって、自分の「心」を育てよう

 

学生である相談者さんにできることはまず勉強をすること。
それに加えて生活習慣を整え、語学を身につけることです。
自分の在り方をしっかりと見つめ直してください。

そして、世の中は希望であふれていることを知ってください。
悪い情報にばかり振り回されることなく、素敵な人とたくさん出会ってください。
そのために重要なことは、自分の心持ちを変えてみることです。

強い思いを持っている相談者さんなら、どこへ行ってもきっと生きていけます。
どんな状況に置かれても応援しています。頑張ってください。

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