コラム

感覚と感情

感覚が先で感情が後です。

この順番をよく覚えておくことです。

例えば、右足の小指を机の脚にぶつけた場合
「痛っ!」が感覚で、
「チックショー!」が感情です。

例えば、キレイな女の人が目の前を通り過ぎた場合、
「あ、キレイ!」が感覚で、
「いいな~、あんな人と付き合いたいな~」が感情です。

例えば、日差しの暑い日にコンビニに入った場合、
「暑っ!」が感覚で、
「パルムのアイスクリーム買っちゃおうかな」が感情です。

目や、耳や、鼻や、舌や、肌など、
私たちの身体に空いている穴という穴は、
絶えず外界の状況や刺激にアンテナを張って感知していて、
そこで受け取った感覚を脳に送ります。

すると、その感覚を受けて感情が起こります。

その感情がどのようなものかによって、私たちの心は、
イライラしたり、楽しくなったりします。

受けた刺激(感覚)に対して、どのような感情を付加するか、
解釈を与えるのか(感情)。

それが感覚と感情の関係です。
それが「心」の仕組みです。

怒りっぽい人は、自分が受けた感覚に、マイナスの解釈を与えるクセがあります。
明るい人は、自分が受けた感覚に、プラスの解釈を与えるクセがあります。

世の中の2割の人は、イライラな毎日を過ごしています。
世の中の1割の人は、ニコニコな毎日を過ごしています。
世の中の7割の人は、イライラとニコニコの間を行き来する
毎日を過ごしています。

できることならば、ニコニコ、明るく、楽しい時間を多く生きたいものです。

仏教は、そんな生き方を推奨し、教えています。

毎日を出来るだけ明るく、楽しく過ごすコツは、
次の2つの視点を持って己の心をよく観察すること。

1つには、「私はどのような感覚を受け取っているのか」
2つには、「私は受けた感覚に、どのような感情を付加するのか」

この「感覚と感情」を、あたかも野鳥観察や微生物観察のように、
双眼鏡と顕微鏡を交互に覗き込むかのごとく、
静かに、ジッと観察してみるのです。

すると次第に、
「受け取る感覚」が観えるようになります。
「感情の起こり」が見えるようになります。

いつ、どこで、どのような感覚をどのように受けているのか、
その感覚に、自分がどのような感情を付加して育てているのかが、
よくよく分かるようになります。

私たちの身の回りは、たくさんの刺激で溢れています。

身体が絶えず水や空気を必要としているように、心は刺激を必要としています。
身体が絶えず水や空気を取り入れているように、心は刺激を取り入れています。
汚染された空気や水を吸収し続ければ身体が病気になります。
刺激過多や、汚染刺激は感覚を麻痺させ、感情を狂わせることになります。

受け取る感覚に無関心ではいけません。
感情に無関心ではいけません。

無関心、無責任、放任では心は育ちません。

意識して監督し、守り、世話をし、教育するのです。

自分の大切な「心」なんですから。

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