コラム

精神的弱点の克服法

私の数あるコンプレックスの1つは、
「ゲームに弱い」ことです。

パソコンゲームでも、ゲーセンのゲームでも、
種類を問わず、とにかく、とことんゲームに弱いのです。

大学時代、学生寮の近くにあったゲーセンで、
インベーダーゲームを、わずか50円で10分以上も
続けられる同級生がいて、本当に羨ましかったことを覚えています。

だからといって、ゲームが上手になるために
お金を使うのもアホらしいとは思ったので、
特に練習することもなく、未だにゲームは苦手です。

小学3年生の甥っ子とゲーセンで対戦勝負すると、
どんなゲームであってもコテンパンにやられ、
それはそれは、悔しい思いをします。

誰しも、苦手なことはあります。

私のゲームのように、「苦手」と
認めて済むことならいいのですが、

例えばそれが仕事や受験上のことであれば、
避け続けることはできません。

また、自分が恥をかいたり、損をしたりするようであれば、
やはり、何とか克服したいと思うものです。

しかし、

明らかに克服しておいたほうがいいと思う
「苦手」であっても、

それが仕事や運動に関する物理的、身体的な「苦手」なら、
自分で本を買って独学で勉強するだけでなく、

実際に手取り足取り教え導いてくれる先生についたり、
スクールに入って、一所懸命練習するものですが、

それが精神的な「苦手」となると、
それに関する本を読んでみることぐらいで、
なかなか先生を見つけて克服するところまで
練習することはありません。

精神的な「苦手」。

そのことを「性格」とも呼びますが、
性格は決して変えられないものではなく、

運動や仕事上の苦手と同じで、

いつの間にか身に付いてしまった、
望ましくないクセやパターンを知って、

望ましいクセ付けをすれば、
たとえ時間がかかったとしても、
必ず変わっていくものです。

コツを理解して練習すれば、性格は変えられるのです。

で、

そのコツとは、、、

「もぐら叩きをしない」ことです。

もぐら叩きとは、

一昔前、遊園地やデパートに置いてあって流行ったゲームです。
人工芝に覆われた台に空いた8つの穴から、代わる代わるもぐらが顔をだし、
それを備え付けのハンマーで叩くと1点もらえるという、アレです。

得点が19点以下だともぐらに笑われるため、
悔しくてもう一回チャレンジしてしまう、アレです。

このところ、心理学やスピリチュアル、自己啓発などがブームで、
前向きに自分の精神面を改善しよう、性格を変えてもっと素敵な
自分になろうとする人が増えました。

けれども、

自分の性格が変わったわけではないにもかかわらず、

学んだこと、知ったことで、
自分がすでに性格を変えられたかのごとく
振る舞おうと背伸びして、

理想と現実のギャップに、かえって
苦しんでいる人が多いような気がします。

こういう人は、「もぐら叩き」をやっている
ことが多いです。

ネガティブもぐらが顔を出すと、
すぐさまそれをポジティブハンマーで叩く。

そして、モグラをやっつけた気になる。

普段はそれで体裁を保てているけれど、

色々なことが同時に起きて、ネガティブもぐらが
次々に出て来ると、ポジティブハンマーが追いつかず、

一所懸命、心理学を勉強した自分、NLPを勉強した自分、
セラピーを勉強した自分、

さらには資格までとって、講師までしている自分が
一気にもぐらに笑われてしまう。

それが許せないのです。

アメリカの精神科医に自殺者が多いのも、

一所懸命、真面目に学んだからこそ、
学んで進化したはずの理想の自分と、現実の自分のギャップに
かえって悩んでしまうからなのかもしれません。

怒り、嫉妬、意地、見栄、欲などの、ネガティブな感情は、
ポジティブハンマーで叩かないほうがいいです。

叩かれたことに懲りて、二度と出てこないならいいですが、
私たちの中のネガティブモグラは、そんなヤワじゃありません。

叩いても叩いても、いや、叩けば叩くほど、
強力に進化してしまいます。

ちょうど殺虫剤を頻繁に使用すると、
害虫が進化して殺虫剤に対する耐性を強めてしまうのに似ています。

だからどうするか。

「モグラの存在を認める」のです。

ネガティブな感情を、叩いてごまかそうとするのではなく、
「ああ、またモグラが出たな~」

と、そいつを眺めるのです。

ネガティブもぐらが出たら、叩かないで眺める。

怒りモグラが顔を出したら、「私のモグラ、また怒ってるな~」

嫉妬モグラが顔を出したら、「俺のモグラ、また嫉妬しちゃってるな~」

欲モグラが顔を出したら、「僕のモグラ、また欲しがってるな~」

と、観察するのです。

モグラの根本退治は、よほど修行を積んだお坊さんでも難しいです。

私など、毎日のようにモグラが出ます。
8つの穴から8匹のモグラが同時に顔をだすことすらあります。

ただ、これが冷静に眺められるようになったとき、
モグラ自体が恥ずかしくなって活性を弱めます。

ネガティブな感情は、

ポジティブな感情で押さえつけるのではなく、ジッと観察する。

すると引っ込む。

嘘のような本当の話です。

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